高タンパクで低脂肪、しかも低カロリー。鶏ささみがダイエットの強い味方というのは既に常識ですね。
でも、世間には老若男女問わずダイエッターがあふれているのに、動物性たんぱくでメイン料理としても十分に成立する食材の鶏ささみが食卓を賑わす回数はそれほど多くはないのが実状。どうして?
目次
ダイエットでは美味しくないモノを食べることを頑張っちゃダメ‼︎
鶏ささみって味が淡白でパンチがないし、加熱すると固くなるし、食感もなんだかボソボソ…。メニューも変わりばえしないしダイエットで毎日食べるには飽きる…。
こんな感想を持っている方はいませんか?
だからといって先日の肉フェスでも問題になったように、鶏肉の生食はカンピロバクターなどの細菌による食中毒の恐れがあり危険です。
じゃあやっぱり、ダイエットのためには多少の我慢は必要ってこと?
いいえ、違います!
ダイエットって運動だったり、カロリー制限、継続すること、我慢しなくちゃならないことは他にもたくさんあるのに、『美味しい食事』まで我慢するなんて辛すぎるし、そこを頑張っても少しも痩せたりしません。
鶏ささみって普段の調理プラス少しの下ごしらえだけで格段に柔らかく、美味しくなるんです。
定番のダイエット食材『鶏ささみ』これなら必ず続けられる‼︎
1 筋取りをしっかり
棒棒鶏(バンバンジー)や和え物としてほぐして調理するなら加熱後に行っても問題ないですが、鶏ささみの先が丸い方から1センチ程度飛び出している筋を中心に身が縮んでしまいます。
裏返すとよくわかりますが、先端の方まで続いているので取り除きます。
この時に鶏ささみについている膜も取っておけば口当たりもさらに良くなります。
2 グツグツ茹でない
鶏ささみを最も低カロリーでいただくにはやはりボイル。
でも、肉類は高温で加熱すると身が固く締まってしまいます。
鶏ささみがボソボソ…という印象がある方のほとんどはこれが原因です。
たんぱく質は60℃前後から凝固が始まります。
つまり、60℃以上なら加熱調理が可能なのです。
とはいえ、前述のとおり細菌などによる食中毒になっては元も子もないので、こちらでは沸騰したお湯に入れてあとは余熱で加熱する調理法をご紹介します。
ふっくら、しっとり、ジューシーな食感にきっとビックリしますよ。
【調理方法】(鶏ささみ3本の場合)
- 鶏ささみの筋と膜を取り、1本につき小さじ1強の塩をもみこんでおく。(鍋に直接大さじ1強の塩を入れても可。わたしはこちらの方が下味としてなじむ気がするので肉に塩をしておきます)
- 鍋に500mlの水を入れ沸騰させる。
- 沸騰した湯の中に鶏ささみを入れる。肉を入れると湯の温度が下がるので、火加減を弱火にして鍋のふちに水泡がふつふつと小さく沸く程度になるまで火にかける。この際も決して沸騰させないようにする。
- ふつふつと水泡が沸いたら火を止めてそのまま10分湯の中に入れる。
3 お肉自体をしっとり柔らかに
ダイエット中でもたまには揚げ物が食べたいですよね。
もちろん、カロリーには注意が必要ですが、脂質はどんな炭水化物よりも低GI、つまり血糖値の上昇が緩やかなので食べ過ぎなければ必ずしも太る食品ではないのです。
ソテーなどの調理法の場合、ボイルの調理法の応用として弱火でじっくり加熱することでしっとりとした食感を楽しめます。
では、揚げ物は?
油は高温より低温の方が食材に染み込みやすくなります。
コンフィ、という低温の油での調理法もありますが、炭水化物の衣がついたフライやカツには向かないでしょう。
そこで、ささみカツにおすすめの下ごしらえが『鶏ささみ自体をしっとりさせる』こと。
【下ごしらえ方法】(鶏ささみ3本の場合)
- 筋を取った鶏ささみを肉たたきで叩く、もしくはミートソフターなどで肉に適当に切れ目を入れておく。
- ボウルに水500ml、塩小さじ1、砂糖小さじ1を溶かし鶏ささみを入れる。
- 冷蔵庫で20分ほど寝かせる。
あとは普段どおりにカツの調理をするだけ。要は体液(生理食塩水)に近い液体に浸し、意図的にみずみずしい肉を作ることでしっとりとしてきめ細やかな肉の食感になるのです。この下ごしらえで作ったカツなら、ダイエッター向けの料理なんて思いもよらないと思います。
ローストンカツ一枚分は約480キロカロリーですが、ささみカツなら2本分で約210キロカロリー、揚げ物を食べる生活をしながらダイエットができるってスゴイ‼︎
この調理法を応用してガツンとパンチの効いたレシピも紹介しています。
あわせてご覧ください*\(^o^)/*
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