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いつの間にノンシリコンが自然派シャンプーの代名詞に?
少し前まではノンシリコンシャンプーなんてごく限られたブランドだけでしたが、いまやシャンプーと言えばどれもこれも「ノンシリコン」の表記がありますね。
そもそも、シャンプー剤におけるシリコン(正確にはシリコンオイル)の役割は、髪の表面に被膜を作って指通りの良さ、いわゆるサラサラヘアを作る為のモノ。皮膚に重大な悪影響を及ぼすものでもないし、せいぜいその被膜によってヘアカラーがノンシリコンシャンプーを使っている時よりやや染まりが悪くなる程度のモノ。
美容師さんにも「髪の健康のためにはアミノ酸系シャンプーを使うと良いですよ」と言われこそすれ、ノンシリコンを勧められたことはありません。
髪の健康のためにはアミノ酸系シャンプーを使うべき
メーカーにしてみれば、入れれば使用感が増すシリコンも入れずに売れたらそれこそぼろ儲け。とはいえ、シリコンの代わりに指通りを良くする成分を代わりに配合する場合もありますが、これまでポンプボトルで4~500円のシャンプーを買っていた客がノンシリコンを謳うだけで倍額のシャンプーをありがたがって買っていくのだから、ノンシリコンシャンプーを売り出さない手はないのです。
本当に髪に悪影響を及ぼすのは、石油系の界面活性剤です。
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸カリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- スルホン酸Na
- パレスー3硫酸アンモニウム
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
などが一般的です。
覚えにくければ「ラウリル硫酸~」とあるものは要注意、と思っていてもいいと思います。
これまでのシャンプーのシリコンオイルがヘアカラーなど薬剤の浸透を多少なりとも阻害していたとすれば、ノンシリコンシャンプーで石油系界面活性剤(今は高級アルコール系、と呼び方を変えていることもしばしば)を使用しているとしたら、その浸透率は…。考えるのも恐ろしいですね。
アミノ酸系シャンプーの見分け方
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンNa
などの表記があれば界面活性剤が代表的なアミノ酸系界面活性剤のシャンプーです。
ただし、これらを少量加えてあとのほとんどの洗浄成分を石油系に頼っている場合も多々ありますので、成分表示で水が一番に表示されるはずなので2番目にこれらの成分が表示されているシャンプーを選ぶとよいです。
アロマキフィ、ママバターは香りもパッケージも良く、気に入って使用していました。
アミノ酸系シャンプーにも弱点はある
それは、やはり洗浄力のマイルドさにあります。とはいえ、大人の女性なら真夏の頭皮が汚れやすい時期を除けばさほど問題ありません。
しかし、わが家の成長期の子供の頭皮にはやや優しすぎました。
ぶっちゃけて言えば、頭皮がめちゃくちゃ臭って、髪もベトベトになってしまったのです。Wシャンプーくらいじゃどうにもなりませんでした。女の子なので髪が臭うなんて周りの子に気付かれたら可愛そう…。という理由で、今は過剰な界面活性剤の浸透を防ぐ酸化エチレンや刺激緩和のコカミドプロピルベタインを配合した石油系のシャンプーを使用しています。
使用感も良くて気に入っていますが、これもシャンプー解析サイトでは散々な評価です。
あちらを立てればこちらが立たず…。調べれば調べるほど石油系界面活性剤の怖さは目をそらせないものがあるし、考えられる策としてはアミノ酸系シャンプーとの併用と炭酸ヘッドスパ?
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