バタ足をマスターしましょう
で楽に浮く姿勢をマスターできたら、次はキック(バタ足)を確実に打てるようにしましょう。
激しく水しぶきが上がっているのに、まったく進んでいない…。
そういう子供はたいてい膝から曲げてバタ足をしている場合が多いです。
前回のストリームラインしかり、いちばん浮きやすい姿勢、いちばん進みやすいバタ足、というのは実はいちばん身体がラクな方法なのです。
まずは苦手意識ゆえの思い込みを捨てること
泳ぐのはときに苦しいものです。
でも、それは競技として鍛錬する人にとってなわけで、わたしたちのように学習や楽しみの一環で泳ぐのに苦しくなるということは、ほとんどありません。
15分の散歩で息があがるでしょうか?汗をかいたり多少疲労感はあれ、特殊な理由がなければ歩くのが苦しくて出かけられない、という人はほとんどいないと思います。
なのに、水泳が苦手な人はなぜか「苦しい思いをすれば泳げる」と思ってしまっていることが多いように思います。
逆です。
苦しくなるのは基礎をマスターしてスピードや距離を追求できる段階になってからなので泳ぐこと自体を覚える段階で苦しいのはむしろ間違いですから苦しいことこそ美徳、のような考え方は改めた方が良いです。
膝は曲げない
蹴る、という説明から膝を曲げて水を蹴る子供がいますが、おそらく遅々として進んでいないはずです。
水を「蹴る」という行為は足の甲や裏でたしかにするのですが、その推進力を大きく助けるのは太ももです。膝を曲げると太ももの推進力は膝で止まってしまうので、脚はまっすぐをキープしましょう。
水を押すイメージで
クロールなら足の甲で水を下に押す、背泳ぎなら足の裏で水を押すイメージがいわゆる「水を蹴る」「バタ足をする」と表現されるキックの動作です。
水しぶきは立っている方が力強いキックが打てていると言えますが、水しぶきがキックの推進力につながるのではありませんから、膝を曲げて水しぶきだけたてていても、もちろん意味はありません。脚は伸ばして足の甲または裏でしっかりと水を押しましょう。
力強いキックが打てれば水しぶきはおのずと立ちます。
スイミングスクールで「バタ足が弱くて水しぶきが立っていない」という理由で進級テストが不合格になる子がいるなか、うちの子は泡があんなに立っているのになぜ不合格?と仰る親御さんがいらっしゃるのをまれにお見掛けしますが、前述の不合格理由はバタ足が弱いという説明の言葉のあやなので、誤解のないように…。
まとめ
- 脚はまっすぐ、膝は曲げない!
- 足の甲、または裏で水を下に押すイメージ
ここまでがクリア出来れば難関の息継ぎもダンゼン楽なものになりますよ!
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