飼いやすい犬ってどんな犬でしょう?

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犬を飼いたいあなたに…あえて水を差す”デメリット”

わたし自身犬を飼ってきて同じ性格の子は2匹としていませんでしたが、あなたが思う飼いやすい犬ってどんな犬でしょうか?

飼いやすい犬種の紹介サイトはたくさんあります。たくさんの可愛い犬たち、見ていて時間がたつのも忘れます。そんな飼いたい気持ちに水を差してしまいますが、犬を飼うことで起きるデメリットをご紹介します。

飼ってからでは遅すぎる。犬によってどんな体験が得られ、今の生活からどんなことが失われるのか?犬とあなたが不幸になる前に是非読んでいただければと思います。

犬を飼いたいあなたに…あえて水を差す”デメリット”

飼いやすい犬種とは?

犬を飼ってきたからこそ躊躇すること

”犬を飼いたい欲”で目がくらんでいないか?

わたしが自宅で犬を飼うと失うであろう生活

まとめ ペットを飼うのを今一度検討してほしい人は

飼いやすい犬種とは?

たとえば室内犬ならトイプードル

飼いやすく、不動の人気を誇るのがトイプードルです。カワイイだけでなく学習能力が高く、しつけもしやすいです。性格は温厚で人懐っこいので、初めて犬を飼う方、家族がいる方でも飼いやすいです。毛が抜けづらく、臭いも少ないのでストレスなく世話をすることができます。大きくても50cm程しか成長しないので、飼育スペースも少なくすみます。ただ、トイプードルは頻繁にトリミングをする必要があるので、トリミングの手間とお金はかかります。トイプードル自体も購入価格が20〜30万円ほどします。

大型犬ならゴールデンレトリーバー

温厚な性格と誰にでもフレンドリーな性格のゴールデンレトリーバーは、初めて大型犬を飼う人でも飼いやすい犬種です。

遊び好きで人好きな犬種なので、多くの人に愛されるでしょう。

人との繋がりを大切にするゴールデンは、一緒に過ごす時間を多く確保出来ることと、エネルギーを発散出来るようしっかりとした運動が必要です。

里親サイトを調べるという手もあります。

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ペットのおうち

 

犬を飼ってきたからこそ躊躇すること

わたし自身は2匹、嫁いでから後にも実家では3匹飼ってきました。今の住まいも実家から近く、たまに散歩に連れて行ってやったりしています。
今年になって姉妹犬として引き取った2匹が立て続けに老衰で亡くなり、現在は1匹だけになったものの、基本的には2~3匹の犬が家にはおりました。

全員老衰だったので、臨終の場にも何匹か立ち会いました。わたしの夫や子供達も揃って家族総出で看取った子もいます。
お別れは悲しい、それでも飼いますか?と言っているのではありません。実のところ、これは現在のわたし自身の葛藤でもあります。

ありがちな出発点”子供がペットを飼いたいと言い出す”

動物好きの長女としては、実家の犬とは毎日会えるわけではないから、自宅に犬がいたらどんなにいいだろうという発想です。短絡的ですが、ごくごく一般的な犬を飼い始める人の出発点です。

面倒見も良くて、可愛がるので”犬に飽きる”ということはおそらくなさそうです。わたし自身だって犬をずっと飼ってきていたから犬は好きなのです。夫も犬にモテるし、次女も犬は好きです。

だからといって、長女ひとりで面倒を見切れるものでは決してありません。どこの家庭でも最終的には一番面倒を見ているのはお母さんです。

以下に記す犬を飼いたい気持ちに水を差すような注意喚起やデメリットはいわば、わたし自身に対する問いかけなのです。カチンとくる言い方に感じたらそれは自分自身への厳しい問いかけのせいなのでご容赦ください…。

”犬を飼いたい欲”で目がくらんでいないか?

飼いたい犬

前段のトイプードルとゴールデンレトリーバーの飼いやすい理由にあるように、飼いやすいとされる犬種はたいてい、賢くてしつけがしやすく、温厚でフレンドリー…。

では、後半のデメリットを読みましたか?トイプードルはトリミング等の手入れに出費がかさみ、ゴールデンレトリーバーはしっかり運動させないといけません。ゴールデンについてはエサ代への出費もかなりかかるでしょう。

犬種が明確にわかる犬ならネットに載っている長所・短所は当てはまるものも多くあります。多少の個体差があることは犬を飼いたいと思っている方なら覚悟の上でしょう。

雑種を飼うにあたっても犬の里親を募集するサイトを見るなり、保護団体が定期的に開催するお見合い会、本格的に心を決めたらトライアル期間中あずかることで性格や相性もわかると思います。

でも、飼いたい気持ちが強いときは長所に書いてある内容の裏読みができていないことが往々にしてあります。この限りではないでしょうが、上手い言い回しにはこういう内容も加味しないといけません。

元気いっぱい→多少の家の荒れはご了承ください

子供みたいな→しつけが完了していません

甘えん坊→ひとりにすると鳴くかもしれない

こわがり→ビビッて噛みつくかもしれない

飼いたい犬種の知りたい情報しか見ていない

たとえばトイプードルの”毛が抜けづらく、臭いも少ない”というのは毛が抜けないのでも臭わないのでもないのです。あくまで部屋の清潔や臭いに敏感な人でも気にならない可能性があるだけなのに、飼いたい気持ちの時はどういうわけか読み取れない。

だから”思っていたより手がかかった”などと言ってモノのように返品する人が後を絶たないのです。

里親募集サイトでも現在所在地、種類、年齢 、雌雄、サイズ 、ワクチン・去勢の有無などのその犬個体の”スペック”だけを見て、その犬がこのサイトに載せられるまでの経緯や性格、トイレをどういう風にしているか、庭が必要か、しつけは出来ているのか、性格的に飼いやすいのか否か、詳しく記してくれている要項を全く読まないまま応募してくる人がとても多いようです。

なかには、そういう方にあからさまな嫌悪感を表す団体のページもあります。

犬を飼うということは”これまでの生活を棄てる”ということでもある

ひどい言い方かもしれませんが、これから犬を飼うことで得られる満足感とこれから失うであろう生活スタイルを天秤にかけて”それでも満足感でお釣りがくる!”と思えるならば是非積極的に検討を勧めましょう。

下の段でわたしが犬との生活を初めてお釣りがくるか、天秤にかけてみました。

わたしが自宅で犬を飼うと失うであろう生活

清潔感

どんなに脚を拭いて家に上げても、よだれを垂らし、ときに粗相し、毛が抜け、食べ物を床で食べ、家具を汚してはいけないなんて認識がない生き物と共同生活をして、今まで通りの掃除レベルで現状維持はできません。

臭いに敏感な人も要注意。人気の洋犬は和犬に比べて臭いが強い傾向になります。自分にとっては気にならなくとも”犬がいる家の人の臭い”がする人もいますよね。

猫を飼うならソファも壁紙もカーテンも”破れてしまっても構わない”という覚悟が必要でしょう。

時間の自由度

成犬であっても、個体差はあれど”人間の赤ちゃん”を迎え入れるくらいの覚悟が必要です。言い聞かせもある程度はできるでしょうが、休みの日の朝に散歩に行きたくて吠えたり鳴いたりする子もいるでしょうし、長時間の外出で留守中鳴いている子もいます。トイレが散歩中にしかできない子もいるから散歩が欠かせない子もいます。

実家にいた際、深夜帰宅することを見越して雨戸を閉めて家族で外出したら、犬が淋しさで家に入ろうと雨戸をこじ開けようとして雨戸が歪んでいたことがありました。

さいたるものは旅行。

ペットホテルを利用できる大人しかったり、人見知りのない性格の子ならいいですが、性格によってはお断りされることも。

また、受入れ前に事前の面談があったり、ワクチン接種がきちんとできていないとたいていお断りされます。逆に受け入れてくれるところは環境を疑った方が良いかもしれません。

ペット同行の旅行は限られてくるし、ホテルが取れても観光にはどうやって連れて行こうか…。

インテリアの自由度

フローリングで飼うのは犬にとってあまり良い環境ではないです。犬は地面に爪を引っ掛けて歩いているので踏み込めないフローリングは負担がかかります。イメージとしてはわたしたちがビーチサンダルで全力疾走するようなものでしょうか。サンダルが飛んで行かないように指先に不自然な力をかけて走ると体の疲れの前に足の指が疲れてしまいますよね。

ささっと掃除ができるフローリングが気に入っているのに、カーペットやコルクマットを敷くことも検討しないといけません。

ルンバが動きにくくなっていやだなぁ、そういえばルンバが動いたら犬は嫌がりそうだなぁ…。

苦労してカーペットを敷いたのに、粗相されてシミができたら…。カーペットの下の床は腐らないのだろうか…。

だからみんなパネル式のマットを買っているのか。でも、あのおもちゃっぽい感じ、わたしの好みに合わない。

お金

予防接種に避妊・去勢手術、ノミ・ダニ予防、フィラリア駆除、トリミング代、ドッグフード代、成長中は首輪もこまめに買い替えることになるかもしれない。毎年定番の伊勢志摩旅行に行くにもペットホテル代が追加されてしまう。

すべてクリアしたとして…

休みの朝も早起きする、長期の留守もしない、パネルマット上等じゃない、お金はそれくらい全然余裕あり。そんな家庭があるとして、当の本犬が思った通りの性格ではなかったら?

トイレトレーニングができなかったら?

散歩のリードを強く引き続ける子だったら?

ちょっと家の前を人が通っただけで吠えたり、無駄吠えが多い子だったら?

家具をかじったり、スリッパをボロボロにしたり、靴を片方庭に埋める子だったら?

数年たって持病があるとわかったら?

トイレトレーニング以外はすべて実家の犬で経験済みです。当時はそういうもんだからしゃあないな。と受け入れていました。

でも今、必死で購入した狭いながらも大好きなものばかりで巣作りしたマイホームで同じことがあえて起きる事態をわざわざ引き起こす必要があるのかと…葛藤しています。

テレビ番組でたまたま見かけましたが、黒猫が家に居たらカッコイイだろうなぁと思いもらいうけたものの、カーテンは破られるわ、ソファも引っかかれてボロボロになった。と譲った方に対して賠償金を請求した方がいたそうです。

思っていたのと違うから返品する、だけでもだいぶ無責任でおどろく話ですが、賠償金とは…。

猫を飼うにあたってのリスクや、デメリットを何一つ調べず、考慮せず、黒猫とは大人しくチンと寝ているものぐらいに思いこんでいるから言えるセリフです。テレビで紹介されて自分の行いを恥じてくれていたらいいのですが…。

まとめ ペットを飼うのを今一度検討してほしい人は

  1. きれい好きだけど掃除が好きなわけじゃない人
  2. ペット同伴向けじゃない場所へのお出かけが好きな人
  3. 今の生活スタイルをいっさい乱したくない人

1,3は考え方が変えられなければ犬、人間の双方が不幸になるかもしれません。

2に関しては人間は自分の都合を通しているので辛くないかもしれませんが、犬や犬に鳴き続けられるご近所の方は不幸になりますね。ゆくゆく近所づきあいにも影響するかもしれません。

わたし自身の結論はまだ先送りです。どちらかというと犬を迎え入れることを見送る方向よりですが…。ちなみにわたしは1に該当します。ちらかっている部屋は嫌いなのでハウスキーピングしますが、家族が何かを出しっぱなしならすぐキー!となります。だから、掃除ははっきり言って苦です。本物のきれい好きは、掃除機かけも雑巾かけも嬉々としてされますものね…。

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